市議会報告(民意と歩む会)
2024年春季号
習志野市鷺沼2丁目1番1号
習志野市役所5階 民意と歩む会控室
電話:047-453-9232

 市民の皆様、いつも温かいご支援ありがとうございます。
 市議会報告を皆様へお届け致します。

 令和六年二月十五日から三月二十一日まで習志野市議会第一回定例会が開催されました。予算案を始め多くの議案が審議、決定されました。決定された議案については、後ほど市議会報等でも報告されると思いますが、会派議員の一般質問や定例市議会での請願や重要ポイント等について報告をしていきたいと思います。本議会報告の文責は市議会議員・鴨てつとしが編集していますので、問合せ等がありましたら鴨てつとしまで、よろしくお願い致します。
 
 





 
 






 
 






 








住民の切実な要望(請願)=津田沼地域住民の皆様から、菊田第二保育所の後を地域防災拠点施設、住民のための多目的公共施設として利活用する請願が出されましたが、市長与党議員の反対で残念にも否決をされました!!

写真1 菊田第二保育所が3月末をもって閉所となります。
 これに伴い地域住民から、保育所の建物を修繕して残して欲しいという請願が出されました。能登地震の教訓からしても、地域防災施設は本当に切実な課題です。また、菊田公民館が老朽化→廃止という流れもある中、地域コミュニティー施設の存続は住民の切実な願いでもあります。宮本市長はことある毎に市民に必要な公共施設を潰して、更地にして売却するということをしています。これに対して、津田沼地域の住民の方々は、津田沼地域を中心に習志野市各地域から416名の署名を集め、上記の請願を行いました。請願は賛成13票、反対14票(保守系と公明党議員)で否決されました。民意と歩む会の3議員は請願賛成で頑張りました。

藤崎図書館の復活を求める!
毎議会、宮本市長に質問!

 昨年4月(令和5年4月)の市議会議員選挙当選後、定例市議会ごとに、毎回宮本市長に藤崎図書館を復活するように求めて質問をしてきました。また、藤崎全体の敬老会の場でも藤崎図書館の復活を訴えてきました。市長及び市当局は「復活の考えは無い」との一点張りでまったく議論もかみ合いません。私はこの図書館問題前進のため、あらゆる角度から市議会本会議で市長に質問をしてきました。その内容について、藤崎住民のみなさまに報告をしておきたいと思います。

(1)藤崎図書館は住民が集う大切な場であったこと
  
 図書館の役割はまず人が集まる場であることです。実際藤崎図書館は幼児、小学生、中学生、そして高校生がよく利用していました。また、多くの高齢者がゆったりと過ごす場でもありました。

 日本全体の中でも先進的図書館活動を行っている伊万里市図書館は何十年の活動を積上げて、総括的に「図書館は人と人が出会える、人と資料が出会える、新しい知と出会える、そうした出会いの中からまちづくりの新しい風が吹く」と報告をしています。藤崎図書館はまさにこの伊万里市図書館と同じ歩みをしていた図書館だったのです。市長や市にこの図書館というものの役割や藤崎図書館が実際にどう使われていたのかを何度も話ましたが、まったく真っ当な回答はありませんでした。

(2)習志野市のまちづくりは他の市と比べて異常であること
  
 私は東京武蔵野市、千葉県流山市、八千代市、浦安市、船橋市、と習志野市の公共施設の比較をし、それを議会で報告、質問をしました。一言で言うと公共施設を統廃合し称して、住民のための公共施設をつぶしていっている市はどこにもありません。むしろどの市も住民のための公共施設を充実させて、独自の文化を育成している市がほとんどです。そうした方向と真逆のまちづくりをしているのが習志野市であることを上記各市との比較一覧表で示しました。しかし宮本市長はまったくこれに答えることはありませんでした。市民がスポーツを楽しみ、自主的文化活動、芸術活動をする場を無くしていくことは、結果として市民生活環境の劣化に繋がり、市の魅力を喪失していくことに繋がります。流山市は6年間連続して人口増加率NO1の市です。それは人が流山市に住もうと思う魅力ある施策を市が実行しているからに他なりません。

(3)今後の展望
  
 とにかく諦めずに地域図書館復活を訴え続けていきます。市は答弁として、民間の図書館機能を誘致すると言っています。そして地元とも協議をすると言っています。次善の方向性としてはそれも有かと思いますが、公共図書館の復活は、市長の考え一つでできる事でもあります。藤崎住民のパワーが結集すれば復活も可能かと思いますので、それを目指していきたいと思います。

鴨てつとしの3月定例市議会報告

習志野市下水道課の不正支出問題を追及!

 この問題については、朝日新聞、東京新聞、千葉日報等で既に報道され、詳しい事件内容については、習志野市ホームページの「監査委員報告」で知ることができます。一応事件の内容については市民の皆様も概略知っているということを前提として以下、市長及び市当局に対して、鴨てつとしが市議会本会議において追及した内容について報告を致します。

問題1

 岩手県盛岡市、宮崎県延岡市でも同種事件があった。盛岡市は事件について詳しい報告書を出している。再発防止策も具体化している。習志野市も報告書を出すべきだ!

市の回答

 盛岡市は刑事事件として発覚したものであり、習志野市は内部通報によって事件が明らかになったものであり、習志野市としては通報者や事業者、関係職員の特定に繋がる情報は公表できない。再発防止については企業局に対して是正勧告をしている。

問題2

 それは違うでしょう。発覚の違いはあったとしても、事件の内容には共通性がある。同じような事件に対して一方は事件の内容を明らかにして、再発防止策もきちんとしている。他方は事件の内容は一切明らかにしない。市によって、なぜこんなに違うのかと聞いている。習志野市は事件の隠蔽を図っているのではないか。市が提出した資料は一面真っ白と一面真っ黒の資料で内容がまったくわからない。おかしいではないか? 監査委員報告は事件の内容をきちんと報告している。同じ内容を市当局だって出せるはずだ。なぜ、問題点を明らかにしないのか? 市の秘密主義、隠蔽体質が問題なのではないか。

市の回答

 隠蔽だとは思っていない。監査委員報告についてはとやかく論評する立場にない。

問題3

 内部通報者保護を口実にして、市長及び市当局は事件について一切明らかにしないが、本当に内部通報者は保護されているのか? 内部通報者は配転になったという噂もあるが、職場にいるのか、異動になったのか?

市の回答

 一切答えられない。

問題4

 盛岡市でも延岡市でも、市長が管理監督責任を取って自ら処分をしている。習志野市は市長も企業管理者も部長もエライ人たちは誰も責任を取らずに実行行為者だけが処分されている。これはいうところの「トカゲのしっぽ切り」ではないか。

市の回答

 これは当事者の起こした単発事件で部長にも連絡がされていなかった事件なので、こういう処分となったが、市長も企業管理者も十分責任を感じている。

問題5

 何が単発事件ですか。これは下水道課だけではなく、都市環境部とか市民まつり事務局とか他の部署とも関連した、市の組織全体にまたがった事件ですよ。いわば組織ぐるみの事件であるにもかかわらず、市長が管理監督責任を取らないのはおかしいでしょ、と言っているのです。きちんとまともに答えて下さい。

市の回答

 この度の事案については市長も事態を重く受け止めている。市民の信頼回復に向け自覚をもって業務にあたりたい。

まとめ

 これからも事態の解明及び再発防止のため追及していくつもりです。逃げ得なんかだめですからね。事件の内容をきちんと答えて下さい。

鴨てつとしの3月定例市議会報告


藤崎七丁目の準市道・陥没を補修をしました。写真中央の四角部分です。市の担当にも尽力をいただきました。
事案の概要

 現在習志野市には公衆用道路として一般的に使用されているにもかかわらず、土地の所有権は個人が持っているという道路があります。固定資産税は免除されています。藤崎地区はこういう道路が多いです。こうした道路を仮称「準市道」と呼びます。この準市道が陥没、破損をした時、道路課は修繕をしてくれません。本当に困ってしまう問題です。

 この問題について、鴨てつとしは市が修理修繕をする制度をきちんとつくるべきと市議会本会議で市長を追及しました。

 市当局は準市道の修繕はできないという答弁に終始しました。鴨の再質問で、吉野市長時代、市は工事をすぐ実行する直轄部門を持っていた。今からでもそういう修繕部隊をつくっていくことに何も問題はないではないかと追及しましたが、市当局の回答は作らないということでした。続いて準市道で道路破損を原因とした事故が発生した場合、誰が責任を取るのかということについて、回答を求めました。市当局は事故の場合、原則的には習志野市が責任を負うと答えました。この問題についても引続き追及をしていくつもりです。なお、道路のトラブル(陥没、破損)などがあった場合は、相談下さい。上の写真は藤崎7丁目準市道の陥没について、鴨が相談を受け、修繕をしたものです。必ず修繕可能という訳ではありませんが、できる場合もあります。

医療用ウィッグ等の助成金制度を実現しました。令和6年度

 がん治療による外見の変化を補完するために医療用ウイッグなどの医療用補正具等を購入した患者に対して習志野市の近隣市(船橋市や千葉市)は助成金を出しています。習志野市はその制度がないため、本議会において鴨てつとしは制度を新設し助成事業を開始することを市当局に求めました。

 市当局より、令和6年度より助成金の交付を行う。交付対象は医療用ウイッグ及び胸部補正具とし、医療用ウイッグについては船橋市と同じく3万円、又は要した費用のうちいずれか少ない方の額、胸部補正具については2万円、又は要した費用のうち、いずれか少ない方の額とする旨の答弁がありました。

市民オンブズマンの活動報告

 鴨てつとしは現在市民オンブズマン習志野の共同代表をしています。習志野市下水道課の財政不正支出問題について市民オンブズマンとして昨年末住民監査請求行いました。その監査決定書が二月十九日付で市ホームページで公表されました。決定書は住民監査請求について棄却したものの、事件そのものの内容については詳細に公表しました。(決定書は市ホームページの「住民監査請求に基づく監査」で誰でも見ることができます。)

 市民オンブズマン習志野は誰でも参加することができる場です。市民オンブズマン習志野としても活動報告のニュースを出して今市行政で起きている問題を広く伝えたいと考えていますが、多くの心ある市民の方々に参加をしていただきたいとも考えています。月一回例会を開催しています。

連絡先047・476・1722
鴨てつとし