ならしの新しい風の会 

アンケートに基づく、習志野市当局との話合いの報告
4月6日(水)午後1:30〜2:50
習志野市島田副市長(市災害対策副本部長)と「ならしの新しい風の会」及び地震被災住民(袖ヶ浦地区から参加)との話合いが行われました。
以下話合いの内容を報告します。
なお、この報告は話合いの内容を「ならしの新しい風の会・かも」の方でまとめたものです。従って問合せ等は ならしの新しい風の会・代表 かもてつとし までお願い致します。     
〒275-0017 藤崎5−2−12
電話:473-8008 473-0066
FAX:475-7017    

目 次

市の説明を求める事項
【下水道の復旧問題】
現在仮復旧まで3カ月かかると言われているが、浦安市は1ケ月で復旧と言われている。到底納得できない。なぜ、3カ月なのか、浦安市との違いの根拠など説明して欲しい。
秋津3丁目に住んでいる。市は「下水道の使用を控えろ」というが、その理由がわからないので説明して欲しい。
下水道施設の損害状況―市が修繕をしなければ使用できないと考えている箇所を明確にして欲しい。損害箇所の特定。
損壊した下水管等の復旧工事計画について教えていただきたい。また、それぞれの町毎の使用可能時期についても明らかにしてもらいたい。袖ヶ浦1、5、6丁目、香澄2、3、5、6丁目(以上4月1日付け広報「下水が流せない区域」)
「下水道の使用を特に抑制すべき区域」というのはどのようなレベルなのか? 具体的に言えば、シャワーや台所の洗い、洗濯は可能なのか不可なのか? また、正常使用ができるまでにどのくらいの期間が必要なのか? を知りたい。
市当局はかなり本気で下水対策をしています。従って当面の下水対策については日毎に前進しています。そして、既に現地説明会をしていますので、その辺の実情も踏まえて、話合いをしたいと考えています。
現在仮復旧まで3カ月かかると言われているが、浦安市は1ケ月で復旧と言われている。到底納得できない。なぜ、3カ月なのか、浦安市との違いの根拠など説明して欲しい。
秋津3丁目に住んでいる。市は「下水道の使用を控えろ」というが、その理由がわからないので説明して欲しい。

【U字溝・道路関係等】
U字溝の修復工事計画―地区毎にどうなっているのかを聞きます。
U字溝の復旧はすべて市の費用で行うのかどうか、個人負担があるのかないのか。
市が管理する下水道本管が詰まって汚水や泥、砂が個人宅に逆流したのに、自宅の下水管修理費用は個人持ちだというのはおかしくないか。
市の職員は「宅内の下水管修理費用は個人の費用、道路部分の下水管修理費用は市の費用と言っている」がそのことも少し全体の中で考えてもらいたい。家が傾いたり、家の中を修繕しなくてはいけないなど、個人的に莫大な費用がかかる。どうしてお金のくめんをしたらいいのか頭が痛い。
道路、アスファルト下の空洞調査を考えているのかどうかを聞きます。
水道管が破損しているのではないかという指摘があるが、上水道は全部復旧しているのかどうかを聞きます。漏水しているところはないのか。
瓦礫の撤去について船橋市は無料で習志野市が有料というのはなぜなのか、説明が欲しい。
下水を使っていないのに市は下水道料を徴収するつもりなのか。
船橋市に比べ習志野市は公園や公共施設にトイレの設置が乏しい。きちんと配置しておくべきだった。行政の怠慢だ。こういう時のため公園や公共施設のトイレ整備を考えるべきだ。市の考えを聞きたい。

【情報の周知について】
市の情報はとにかく遅い。1週間に1回はきちんとした説明をすべきだ。
防災無線は聞きづらくて、何を言っているのかわからない。市役所の宣伝カーもスピードが早くて直ぐに通りすぎるので、何を周知しているのかほとんどわからない。
高齢者が多いのだから、紙媒体(回覧板その他)で情報を流して欲しい。週1回は必要。
下水道復旧工事の詳しい進捗状況を教えて欲しい。どこまで進んでいるのか知ること自体が希望となる。

【修繕費用等について】
まず家屋の修繕費用、塀やその他の修繕費用の補助について聞きたい。まったくないのかどうか?
既に退職をしていてお金がないケース、莫大なローンが残っているケースなど。修繕費用を自分で捻出しようにもお金をつくる展望がない。
助成金、補助金、災害見舞金などまったくないのか? 災害時に適用される様々な制度があると思うが、習志野市の被害状況でどのような公的制度が適用されるのか教えて欲しい。
復旧についての無利子融資について考えて欲しい。銀行融資で市が利子補給をするというやり方はできると思うが、どうか?
市税の減免、特に固定資産税については減免すべきである。
修繕費用の補填を考えてもらいたい。
市は麻袋や土嚢袋をすぐに各家庭に配布すべきだった。
泥砂やそれらを入れた土嚢を回収するのは市の責任だろう。どうなっているのか。
独居高齢者、障害者などはなすすべがない。水、トイレ、食糧など市はできる援助をすべきだ。

【その他】
仮設トイレは高齢者には無理である。便器に辿りつくまでの段差が大きい、真夜中などの使用については防犯上問題がある。まさに被災地なのだから、トイレが自由に使える場所に避難所を設置すべきではないのか。
袖ヶ浦運動公園が避難所になっていたが、そこが液状化でだめだという。どこに行けばいいのか。
谷津南小が避難所に指定されていたが、それが使用不可だという。どうして、必要な時に使えない所を避難所にしていたのか。
三中が指定避難場所になっていたが、いざ緊急事態になったら、使えないから西小に行けという。どんな考えで避難所を設置したのか。
銭湯の無料券、補助券を出す考えはないのかどうか?
市役所には非常事態という認識がそもそもないのではないか? 日大などの学生ボランティアが一生懸命泥砂を除去してくれているのに・・・。職員が一丸となってまずU字溝や道路、宅内の泥砂を片付けるとかの態勢は取れなかったのか?
災害時なのに職員の答弁はあいまいだし、型どおりで、とても親切な対応とは思えない。

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市側の回答
○下水関係
秋津方面から、香澄6丁目、香澄5丁目と流れている秋津1号汚水幹線と袖ヶ浦汚水中継ポンプ場から流れて津田沼浄化センターに繋がっている香澄汚水幹線の交わる部分(香澄5丁目)のマンホールが陥没している。大体の位置は香澄公園じゃぶじゃぶ池の北側あたり。そしてそこから香澄6丁目方面に向かって約300m土砂が下水幹線の中を埋めている。このため袖ヶ浦、香澄、秋津地区の下水がほとんど流れない状態である。

今、とにかく応急処理ということで、道路上に排水管を這わせて何とかトイレだけでも使えるようにしているところだ。秋津からの汚水は菊田川に囲いを作って生放流している。上澄みは海に流し、沈殿物はバキュームで取る。今現在も下水がまったく使用できない家が20戸ある。そこも、4月10日までには、何とか75%制限のレベルにもっていきたい。75%制限というのは普段の4分の1程度の水量ということで、具体的にはトイレの大は流せる、小は何回かためて流してもらいたい、風呂は3日以上の間隔を空けて入ってもらいたいというレベル。市としては今現在使えるマンホールの水位を見張っている。水量が増えると直ぐにわかる。水量を見ながらコントロールをする他ない。逆流の恐れがある状態が予想される場合は町会等を通じて水量の減をお願いしたいと考えている。

市としては応急対策として、まずトイレの使用をできるようにする。次に陥没したマンホールの仮復旧を考えている。どんなに急いでも1ケ月はかかる。浦安市との比較で言えば、応急対策としては習志野も浦安と同じ1ケ月だと考えている。ただ、その後の仮復旧、マンホールを修繕したり、300mにわたって詰まっている土砂を取り除いたりするのにやはり時間がかかるということだ。

秋津からの汚水は説明したように、応急対策として雨水管を使って菊田川に生放流している。場所は7中脇の橋の所。従って「下水の使用を控えて欲しい。」

○U字溝について
U字溝の復旧は市の費用で行う。宅内下水管と道路の下水管の間にマスがあるがマスの接続管については市が負担する。今、調査中で2800世帯の調査を行う。個別的、具体的問題については市と連絡を取ってもらいたい。宅内下水管修理で悪質な業者にはひっかからないようにしてもらいたい。U字溝は雨水を流すということだが、雨水管の状況を今、調査をしている。雨水管が壊れていたら、U字溝を修理しても、雨水の処理ができない。雨水管の調査が終われば、U字溝の土砂を取ること、U字溝の復旧工事は市が行う。今しばらく待って欲しい。
空洞調査はしている。また、道路の陥没調査は全部、市が行うつもりである。現在鋭意探査中である。

県水道に被害が出た。市水道は大丈夫だった。県水道について県に問い合わせたところ、漏水個所はないということだ。
U字溝と家のブロック塀が繋がっている所はU字溝をはずすと塀が倒れる。こういうケースは市と連絡を取ってもらいたい。また、既に塀が倒れて瓦礫となった場合は市が片付けている。瓦礫の引き取りについても災害なので市としてはできる限り市として処理しているつもりだ。ただ自分の家で塀を直して瓦礫が出た場合は業者に引き取ってもらいたい。

下水を使っていないのだから、徴収しないことで調整中。

市として一番頭がいたいのは公園や公共地のトイレの管理問題。しかし、ご意見の意味もわかるので今後の検討課題とさせて欲しい。

○情報の周知について
まったくご意見の通りで、改善の努力をしている。宣伝カーのスピードはゆっくりにしたり、止まって放送したり等考えたい。
紙媒体での周知は今かなり意識的にやっている。復旧の情報もできるだけ市民の皆さんに伝えたい。市民への市側の情報提供が不十分であったことは、お叱りも受けたし、認識もしている。できるだけ改善の努力をしているところだ。公園の掲示板にも情報掲載。

○修繕費用について
3000戸について被害実態調査を行う。罹災証明書を出すためにも調査は必要なので。家屋被害の指針は内閣府の指針を基にする。@全壊A半壊B一部半壊C一部損壊の区分があり、一部損壊は何も出ない。全壊、半壊は国から見舞金が出る。1.2mの紐に重りをつけ、家の四隅で傾きを調べる。それで、基本的に6cm以上の傾きが求められるが、その基準に合致する被害の家はあまりない。国の指針では救われない家が多いので浦安市、千葉市ともどうするか相談をしている。また、県で独自の基準を考えられないかも検討中。

銀行の融資等については4月15日市役所に相談のための窓口を設置する。 

固定資産税については5月納期を7月に、7月納期を9月にずらした。今、検討中だが、基本的に固定資産税の減免をするつもりで考えている。 

土嚢の回収は市で行う。市としても土嚢袋の提供は考えたが、そもそも商品がなかった。後で入荷してきたので一部は配布した。

○その他
習志野市も東部体育館を避難場所にした。20人くらい避難した。

・東電の停電情報の扱いについては市民の皆さんから大変お叱りを受けたが、東電から情報が入るのが前日ということでどうにもならなかった。今は東電から情報が入ると、市のホームページにすぐアップしている。これが一番早いので。紙の媒体でも連絡する努力はするが、取り敢えず一番早い情報は市のホームページを見てもらいたい。
・液状化で起きた現実は我々の予想をはるかに超えていた。地震のため家に帰れない人がJR津田沼駅で1500人も出て、千葉工大を一時提供していただいた。液状化の地区から内陸部の避難場所に移動があったり、想定外のことが沢山あり、率直に反省している。避難指定場所が液状化したり、防災計画が甘かったと言われればその通りで、防災計画も考え直さなくてはならない。
・県営競泳場も下水不可地区で、被災市民のためのトイレや風呂にも使用できなかった。
・東日本大地震の避難所として、屋敷の教職員住宅、電電社宅、あるいは公務員住宅、クレストホテルなどいろいろ案はあるが、いずれもリホームや修理が必要で、すぐに使えるという状態ではない。  
・地震後1週間の情報の伝え方の不十分さ、市職員の対応のまずさなど、ご指摘の事実はあると思う。反省しながらやっていきたい。
今後も震災対策が進むように、市民の皆様と頑張っていきます。
・今、健康ランドなどは自動券売機で前金制になっていて、無料券とか補助券の扱いが難しくなっている。幕張のホテル群には低料金での風呂の協力をお願いしている。

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